フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)との国際共同研究

G-EVER推進チームでは,アジア太平洋地域の地震火山災害情報の国際標準化,整備等を進めるに当たり,これまでフィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)とは,国際ワークショップ等で連携を進めてきている.

 

今年3月の国連防災世界会議における2015アジア太平洋地域地震火山ハザード・リスク情報国際ワークショップにおいて,G-EVERコンソーシアムのManagement BoardメンバーでもあるRenato Solidum所長から,共同研究を進めたいとの意向があった.

 

  • 地震・火山に関するハザード・リスク評価,東アジア地域地震火山災害情報図の作成,アジア太平洋地域地震火山ハザード情報システム構築等に関する国際研究協力

 

  • PHIVOLCSで準備中の,地震情報,活断層情報を提供するWebGISシステム,モバイルシステムの導入にあたり,サーバー構築,WebGIS技術のトレーニング

 

  • CCOP地質情報総合共有システム(GSiプロジェクト)構築における国際研究協力
PHIVOLCS1

PHIVOLCSとGSJとの共同研究の内容

これらに関する研究打ち合わせ,新サーバー導入に伴う技術講習のため,8月3〜7日の日程で,宝田・Bandibasの2名で,PHIVOLCSを訪問し今後の共同研究の内容を議論すると共に,5日間のWebGIS技術トレーニングを実施した.PHIVOLCSからは,Arturo Daag地質部長,Mabee Cahulogan氏を始め,約15名が参加した.特に新WebGISシステムの1つとして,Renato Solidum所長から要望のあった,フィリピン全土の活断層情報をモバイル(ipadやスマートフォン)で閲覧するための,PHIVOLCS FaultFinderを試作した.今後地質調査総合センターとの間で,MOU及び共同研究契約を締結し,地震火山分野において,より強い協力関係を築いていく予定である.9月1-2日にバンコクで開催された第1回GSiプロジェクト検討会議にもPHIVOLCSからも代表が参加し,協力を進めているところである.

PHIVOLCS2

WebGIS技術トレーニングの様子

PHIVOLCS3

技術研修参加者の方々

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PHIVOLCS FaultFinder 活断層までの距離が分かる.

 

 

26th IUGG General Assembly 2015参加報告

2015年6月25日〜7月2日の日程で,チェコ共和国プラハで開催された第26回IUGG (International Union of Geodesy and Geophysics) General Assembly 2015に参加した.プラハは,1927年にIUGGが開催されており,同じ都市でのIUGG開催はこれが始めてである.IACS, IAG, IAGA, IAHS, IAMAS, IAPSO, IASPEI, IAVCEIの8つの国際学会が加盟している.IAVCEI (国際火山学会)は,2年ほど前から規約等の問題でIUGGから脱退するという話しもあったが,この4月にようやく和解が成立し,IUGGに残ることとなった.IUGGは,第1回G-EVER国際ワークショップにも来て頂いたAlik Ismail-Zadeh氏がSecretary General を務めており,今回の改選でも再選された.

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ユニオンレクチャーの様子.航空機の火山灰への影響について  (USGS Thomas Casadevall氏)

IAVCEI関連のセッションは,6月25日〜7月2日に開催された.IUGG全体で5769件のAbstractが提出され,5381件が発表された(9件がユニオンレクチャー,476件が招待講演,2682件が口頭発表,2211件がポスター発表).6月25日には,4つのワークショップが開催された.私は,”Effective Communication Tools: What can volcanology learn from other hazards?”と”Models in volcanology”の2つのWSに参加した.Communication Toolsのセッションでは,火山のアラートレベルや,住民への啓発活動,地震・水害等における災害対応との比較,より効果的な情報伝達についてプレゼン,討議が行われた.Models in volcanologyのセッションでは,アナログモデリングについて議論が行われた.アナログ実験における次元解析,フラクタル解析,ベンチマーキング,インバージョン解析,PIV(粒子注入による可視化)などについて議論を行った.6月26日には,水とマグマの相互作用のセッション,火山灰に関するセッションに参加した.6月27日には,Volcanic Risk –Bridging Hazard Assessment, Modeling Volcanic Processes, and Society のセッションに参加した.このセッションで, G-EVERの火山災害予測支援システム,アジア太平洋地域地震火山ハザード情報システム,CCOP地質情報総合共有システムのプレゼンを行った.また,Rheological and Mechanical influences on Volcanic Eruptionのセッションに参加した.6月28日は,Mechanism of Volcanic Ash Generation: from Lab to Field及びBenchmarking Pyroclastic Density Current Modelsのセッションに参加し,火山灰の形成メカニズムや,火山流等の火山重力流のメカニズムについて貴重な情報が得られた.6月29日は,Dynamics of Eruption Clouds, Collapse Calderaのセッションに参加し,噴煙柱のダイナミクス及びカルデラ形成メカニズムに関して重要な情報が得られた.6月30日は,Probabilistic Volcanic Hazard Analysisのセッションに参加し,確率論的火山災害予測に関して多くの解析事例を把握する事ができた.7月1日は,Volcano Geologyのセッションに参加し,火山地質関連の最近の研究成果を知ることが出来た.7月2日には,Best Practices and Recommendations for Tephra Measurementsのワークショップに参加し,火山灰の調査法,分析法,降灰量測定方法について有益な情報が得られた.

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閉会式の様子.各学会の受賞者も紹介された.

7月1日午後には,閉会式が行われた.IUGGフェローとして,荒牧重雄氏や地震研の中田節也氏が選ばれた.次回のIUGG General Assemblyは,4年後の2019年にカナダのモントリオールで開催される予定である.

宝田晋治

水文学的・地球化学的手法による地震予知研究についての第13回日台国際ワークショップ報告

2014年9月2~4日に標記ワークショップが,産総研の活断層・火山研究部門と台湾成功大学防災研究センターとの共同研究である「台湾における水文学的・地球化学的手法による地震予知研究」の一環として,産総研つくば中央第7事業所・他において開催された.このワークショップは,日本と台湾における地下水や地殻変動等の観測・実験などを通じた地震予知研究に関する情報交換を主な目的として,産総研と成功大学とで毎年交互に開催している(小泉, 2013).9月2日にワークショップ,3~4日には房総半島への巡検が行われた.

写真1_集合写真

写真1.産総研地質標本館前での集合写真.

ワークショップでは,台湾全域から沖縄トラフ,南海トラフ,近畿~中部地方を対象として,水文学・地球化学は勿論,地表~海底でのGPS,SAR,歪等の地殻変動,地震活動,津波予測・警報などを中心に,非常に幅広いテーマが紹介された.全体的に防災に役立つといった点を重視した発表が多かったように思う(写真1).巡検では,房総半島において,関東地震や東北地方太平洋沖地震の痕跡を見学した.初日の9月3日は,房総半島南部で,関東地震により形成された海岸段丘を観察した(写真2).また,南房総市真浦地区では元禄関東地震の津波到達点を示す石碑を見学した.翌日の9月4日は,銚子市で,地球の丸く見える丘展望館からの展望を楽しんだ後,鹿嶋市では鹿島神宮を見学し,境内にある要石を前に鯰が地震を起こすという日本の伝承の説明を受けた.最後に潮来市において,東北地方太平洋沖地震によって発生した液状化の被害の様子を見学した.地震後3年半が経過した現在でも修復工事が進められており,被害の大きさを実感することができた.

写真2_平磯海岸

写真2.平磯海岸の海岸段丘を見学する巡検参加者.

本ワークショップの講演論文集は, 過去11回分の論文集と同様に, GSJ研究資料集としてhttps://www.gsj.jp/researches/openfile/index.htmlからダウンロードできるようになる予定である.

参考文献: 小泉尚嗣(2013), 活断層・地震研究センターニュース, 46, 5-7.

文責:板場智史・落唯史・小泉尚嗣

第10回アジア地震学会(フィリピン・マカティ市)参加報告

第10回アジア地震学会(Asian Seismological Commission 2014)がフィリピンのマカティ市(マニラ首都圏)のDusit Thani Manilaホテルで11月17日から20日の日程で開かれた。現地実行委員会の発表では、21カ国、海外から156人が参加。日本からの参加は20人以上と国別ではフィリピンを除くと最多であったかも知れない。アジア地震学会という名称を用いているが、設立当初からオセアニア諸国も含まれていてオーストラリアやニュージーランドからの参加もあり、それ以外の地域では英国の国際地震センター所長Dr. Storchak、フランスの国際津波情報センターのDr. Laura Kongらのほか珍しくチリからの一般参加者もいた。IUGG会長のインドのDr. Harsh Guptaは体調がすぐれず欠席した。大会の運営は、フィリピン火山地震研究所がRenato Solidum Jr.所長、Bartolomr Bautista 副所長をはじめ全所的にあたっていた。財政的には、マカティ市などの支援を主に、日本地震学会も一部支援した。

開会式の様子

開会式の様子

基調講演では、Dr. Kennett(オーストラリア大学)が、構造と巨大地震の震源特性の関係を、Dr. Emile Okal(米国Northwestern大学)が、津波検知・観測の160年について、Dr. Shu-Kun Hsu(許樹坤、台湾国立中央大学)が、マニラ海溝とテクトニクスについて、Dr. Renato Solidum Jr.(フィリピン火山地震研究所・所長)がフィリピンの自然災害軽減活動についてを、それぞれ発表した。そのほか、個別の発表では、ミンダナオ島のフィリピン断層のセグメント評価、ネパール・カトマンズのリスク評価、マニラ首都圏の地震災害リスク評価、ルソン島北部の緊急被害評価システム、2013年フィリピン・ボホール地震M7.1の詳細、その周辺の海底地下構造探査結果、ヒマラヤ地区の地下構造、ブータンでの新しい地震観測網展開などが報告された。ボホール地震では震源域周辺が石灰岩地帯であったため、多くの陥没現象が見られたことが報告されていた。このような例は珍しいので大変興味が持たれた。エクスカーションでの現地巡検が取りやめになったのは残念であった。今回はこれまでのアジア地震学会では無かった「Volcano Seismology」というセッションが初めて設けられ、火山関係の発表も行われた。小生の発表は、「Seismic Monitoring Observations and Data Analysis Product」のセッションで「The characteristic of successive earthquakes」と題する発表を行った。イランの参加者が発表でSeis-PCを使った図を数枚示していたので嬉しかった。また、産総研OBの衣笠善博氏(地震予知総合研究振興会)は、マニラ東南部の断層での水準測量を2005年以来継続して行い、この断層が鉛直方向にクリープしている可能性が高いことを指摘していた。ここ数年はボランティアで観測を継続しているということであった。

今回は中国人の参加が極めて少なく、台湾やシンガポールからの中国人はそれなりにいたが、中国大陸からは中国地震局中国地球物理研究所の名誉所長の陳運泰氏(Chen Yuntai、AOGS会長)だけだった。彼に理由を尋ねると「政治的な環境が悪いので中国人がフィリピンへ来るのは大変危険なのだ。私は国際学会の役職についているから仕方なかった。」と教えてくれた。確かに中国は、フィリピンやベトナムと南シナ海の領有権問題で近年特に激しく対立しているので反感を持たれているようだ。

会場の入口でユネスコが、NOAA/NGDCのデータで作った図3種「Significant Earthquakes 2150B.C.to A.D. 2013」,「Tsunami Source 1610 B.C. to A.D.2014 from Earthquakes, Volcanic Eruptions, Landslides, and Other causes」,「Significant Volcanic Eruptions 4360 B.C. to A.D.2013」を展示していたので1セット貰って来た。

大会最終日にLOC委員長のDr. RenatoからDr. Kennettに大会旗が手渡され、次回は2016年にオーストラリアで開催されることが発表された。また、その夜に建築研究所国際地震工学部の研修修了生同窓会が会場近くのレストランで開催された。建築研究所の職員以外の講師にも参加が呼びかけられ、小生は今も講師を担当しているので夕食会に参加した。フィリピン在住の元研修生のほか、パキスタンやモンゴルからASCに参加している元研修生も一緒になった。

エクスカーションは、当初計画された昨年10月15日にボホール島で起きたM7.1の地震断層巡検は参加希望者数が少なくて中止になり、タール火山巡検だけになった。小生は以前行ったことがあるのと翌週に日本地震学会秋季大会があるので参加しなかった。

参加者の写真

Icebreakerで右からGary Gibson ASC会長(オーストラリア)フィリピン火山地震研究所Leyo Bautistaさん、同副所長のBartolomr Bautistaさん、インドのDr. J.R.Kayal、小生、左の3人は不明。

文責 石川有三

2014年11月22日 長野県北部の地震 関連情報 (M=6.7) M6.7 Earthquake at the northern part of Nagano Prefecture on Nov. 22, 2014

2014年11月22日の22時08分に発生した長野県北部を震源としたマグニチュード6.7の地震の関連情報です.

1. 石川有三氏(G-EVER推進チーム)による情報

2. 地質調査総合センターのページ

現地調査結果 (活断層・火山研究部門,近藤,勝部,谷口)

3. 内閣府 防災情報のページ

 

Information about M6.7 Earthquake at the northern part of Nagano Prefecture on Nov. 22.

1. Earthquake information provided by Yuzo Ishikawa (G-EVER Promotion Team)

2. Information provided by Geological Survey of Japan, AIST

Field Survey Result (by Kondo, Katsube and Taniguchi)

 

IAVCEI Cities on Volcanoes 8 国際会議参加報告

2014年9月9〜13日の間,インドネシアのジョグジャカルタで開催されたIAVCEI(国際火山学および地球内部化学協会)のCities on Volcanoes 8 (COV8)国際会議に参加してきました.Cities on Volcanoes国際会議は,IAVCEIのCities and Volcanoes委員会が主体となって2年毎に開催している国際会議で,今年で8回目に当たります(第1回目はナポリ開催).IAVCEI国際会議では主に学術的な研究発表が主体となりますが,COVの方はより火山災害の軽減に関する発表が多く,防災関係者や火山地域に住む地元の方々との交流,アウトリーチ活動も大事にしています.

写真1_HazardMapMeeting

Reviewing Hazard Mapping Techniquesワークショップの様子.

私は会議に先立つ9月6〜8日には,新たに設立されたIAVCEI Commission on Hazards and Risk主催のワークショップ“Reviewing Hazard Mapping Techniques”にも参加しました.各国の火山ハザードマップについて詳細なレビューを行い,将来的にはIAVCEIからハザードマップ作成に関するガイドラインを公表する計画です.7日はグループに分かれて,ブレーンストーミング会議を行い,ハザードマップの現状や長期予測,短期予測,作成のための各種シミュレーション技術,確率的火山災害予測等について議論を行いました.8日午前には,G-EVER(アジア太平洋地域地震火山噴火リスクマネジメントプロジェクト)で取り組んでいる災害予測支援システムや地震火山ハザード情報システムについて紹介を行いました.比較的好印象で,IAVCEIの本委員会とも連携して行くこととなりました.また,ニュージーランド,コロンビア,チリのハザードマップをG-EVERシステムからリンクして表示できる運びとなりました.

9月8日午後には,シンガポール南洋理工大学にあるシンガポール地球観測所(EOS)が中心となって進めているWOVOdatの会合に参加しました.WOVOdatは,火山観測所のおもに地物関連データを世界標準形式で取りまとめていて,噴火の前兆現象データベースの構築を目指しています.Chris Newhall氏や防災科研の上田氏らが講演を行い,今後のデータベース構築について議論を行いました.現在,G-EVERのハザード情報システムの各火山からWOVOdatの各データベースを参照できる機能を準備中です.

9月8日夕方には,日本火山学会会長の井口氏や防災科研の藤田氏らが発起人となり,Asian Consortium of Volcanologyの旗揚げがありました.アジア地域の若手研究者を中心とするコミュニティーを形成することを目指しています.このコンソーシアムには,フィリピンのPHIVOLCS(フィリピン地震火山研究所), インドネシアCVGHM(インドネシア火山地質災害防災センター), シンガポールEOS, 日本火山学会が参加しています.

Cities on Volcanoes 8国際会議には、約500名の参加者がありました.今回は,インドネシアを始め,アジア各国からの参加が多いという特徴がありました.会議のセッションには,火山のモニタリング,マグマプロセス等の学術的な通常セッションに加えて,メラピ火山,ハザードマップと評価,減災,コミュニケーションの改善,火山と観光,噴火危機への対応,インドネシアセッションなどCOVならではのセッションが多数ありました.当部門の古川氏は,9月10日に,大会前半にリンジャニ火山のポスター発表を行いました.高田氏は,12日にDisaster Risk Reduction Pedagogyのセッションで,アナログ実験によるアウトリーチプログラムの講演を行いました.私はHazard Mapping のセッションで,12日に G-EVERハザード情報システム等に関する講演をおこないました.11日には,メラピ火山周辺の地質巡検があり,2010年噴火の際の泥流や火砕流による被災地,噴火により移転した村の見学などを行いました.13日には,インドネシアの噴火体験者や防災担当者によるプレゼンがあり,メラピ火山,ケールト火山,シナブン火山における防災担当者や噴火体験者との特別セッションがありました.

写真2_COV8開会式

COV8国際会議の開会式の様子.インドネシアCVGHM所長のHuhammad Hendrasto氏による開会挨拶.

9月10日夕方には,夜間小集会として,G-EVERが主催となり,”Asia-Pacific Region Earthquake and Volcanic Hazard Mapping Meeting”を開催しました.Renato Solidum所長を始めPHIVOLCSからは3名,CVGHMからは4名の参加があり,参加者は合計14名でした.G-EVERの活動,Titan2Dによる火山災害予測支援システム,ハザード情報システム,CCOP(東南アジア地球科学計画調整委員会)地質情報総合共有システム等(詳細は,http://g-ever.org)の紹介を行い,その後討論を行いました.今後,PHIVOLCS,CVGHMとは密接に連携して,ハザード関連情報の整備を行っていく予定です.

会場が5会場に分かれていて,テーマ的に近い興味深いセッションが平行して開催されていたため,何度も会場を移動する必要がありました.プログラム編成には,もう少し工夫が欲しいと感じましたが,それ以外には問題はなく,インドネシアスタッフによる本会議は大変よく準備されており,各会場の討論も熱心に行われ,大成功だったと思います.再来年2016年のCOV9は,南米チリで開催予定です.

URL: http://citiesonvolcanoes8.com/  (プログラム等はこちらをご覧下さい)

文責 (宝田晋治)

 

G-EVERアジア太平洋地域地震火山ハザード情報システム試験公開

G-EVERアジア太平洋地域地震火山ハザード情報システムの試験公開を7月より開始しました.

http://ccop-geoinfo.org/G-EVER/

アジア太平洋地域地震火山災害図プロジェクトでは, (1)東アジア地域地震火山災害図(印刷物)の作成,(2)アジア太平洋地域地震火山ハザード情報システム(オンラインシステム)の構築を進めています.

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東アジア地域地震火山災害図は,2016年にユネスコ世界地質図委員会(CGMW)のシリーズとして出版予定の,750万分の1スケールの災害情報図です(図1).

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図1.東アジア地域地震火山災害図の試作版

アジア太平洋地域地震火山ハザード情報システムは,アジア太平洋地域の地震,津波,火山噴火に関する災害履歴,災害分布,ハザード関連情報の総合閲覧検索システムであり,地震,津波,火山噴火関連の詳細情報データベースとしても機能する予定です.過去の地震や火山噴火の規模,災害の規模ごとに地図上に表示する機能に加えて,地震,津波災害の分布,降下テフラ,火砕流堆積物等の火山噴出物の分布等を表示する機能など,災害履歴や災害予測情報の比較検討が容易にできる機能を開発中です.今のところ,M6以上の過去100年間,1年間,1ヶ月,1週間,今日の地震の分布,主要大地震の震源域(図2A)や1,000名以上の犠牲者を出した地震の分布(図2B)などを表示することができます.

Hazard Information System1 Hazard Information System2

図2.G-EVERアジア太平洋地域地震火山ハザード情報システムの試作版.(A) 1971年以降のM6以上の地震の震央分布(USGS, ISC-GEMに基づく).赤い線で囲まれた領域は大地震の震源域.(B) 1000人以上の犠牲者を出した大地震の分布.iボタンを押してから震央の丸をクリックすると詳細情報を表示できます.

また,火山については,全世界の約3,300の第四紀火山を表示することができ,各国の地域毎の検索表示機能や主要火山データベースへのリンク機能があります(図3).現在,各国のハザードマップ,地質図,降灰分布図,火砕流分布図,災害情報,噴火履歴,引用文献等を取りまとめており,準備調整が済み次第順次掲載予定です.

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図3.インドネシアの火山の検索結果.左側のQuick Volcano Searchメニューから地域を選ぶと表示できます.検索結果は,Volcano Query Resultにリストとして表示されます.個々の火山をiボタンを押してからクリックするとVOGRIPA, スミソニアン,ASTER衛星画像データベースの詳細情報を直接閲覧できます.

本アジア太平洋地域地震火山災害図プロジェクトは,PHIVOLCS(フィリピン),CVGHM(インドネシア),GNS Science (ニュージーランド),EOS(シンガポール),USGS(アメリカ),CCOP( 東・東南アジア地球科学調整委員会 )を始めとするアジア太平洋地域の主要な研究機関と連携の上構築を進めていく計画です.

G-EVER Asia-Pacific Region Earthquake and Volcanic Hazard Information System is available

A preliminary version of G-EVER Asia-Pacific Region Earthquake and Volcanic Hazard Information System is available since July 2014.

http://ccop-geoinfo.org/G-EVER/

The Asia-Pacific region earthquake and volcanic hazard mapping project in G-EVER aims to develop an advanced online information system that provides past and recent earthquake and volcanic eruption information (e.g. age, location, scale, affected areas and fatalities) and risk assessment tools for earthquake and volcanic eruption hazards.

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A printed map version (Eastern Asia Earthquake and Volcanic Hazards Map) is also planning be published in 2016 as the new version of the Eastern Asia Geological Hazard Map (Kato and Eastern Asia Natural Hazards Mapping Project, 2002) of the Commission for the Geological Map of the World (CGMW) (Fig. 1).

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Fig. 1. Preliminary version of G-EVER Eastern Asia Earthquake and Volcanic Hazards Map.

The online G-EVER Asia-Pacific Region Earthquake and Volcanic Hazard Information System provides useful information about earthquake and volcanic hazards in an interactive and user-friendly interface (Fig. 2). Past and recent large-scale earthquakes and volcanic eruptions, tsunami inundation areas, active faults distributions, major landslides, hazards maps, and other hazard-related materials are going to be shown on this system. Currently, links to major earthquakes and volcanic eruptions databases are available in the system (Fig. 3).

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Fig. 2. Preliminary version of G-EVER Asia-Pacific Region Earthquake and Volcanic Hazard Information System. (A) Distribution of epicenter of large-scale earthquakes (M>6) since 1971 (USGS and ISC-GEM) are shown. Red-line areas indicate large-scale earthquake source region. Detailed information is available to click earthquake epicenters. (B) Epicenter of large-scale earthquakes with more than 1,000 casualties.

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Fig. 3. A query result of Indonesian Volcanoes. Quaternary Volcanoes in the world (ca. 3,300) can be displayed on the system. Currently, links to major volcano databases (Smithsonian GVP, VOGRIPA, Volcanoes in Japan, and ASTER satellite image DB) are available. 

The earthquake and volcanic eruption hazard mapping project will be implemented with the cooperation of major research institutes and organizations in the Asia-Pacific region such as PHIVOLCS (Philippine), CVGHM (Indonesia), GNS Science (New Zealand), EOS (Singapore), USGS (USA) and CCOP (Coordinating Committee for Geoscience Programmes in East and Southeast Asia).

第2回G-EVER国際シンポジウムの講演要旨集が公開されました

第2回G-EVER国際シンポジウム,第1回IUGS・日本学術会議国際ワークショップの講演要旨集が公開されました.

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講演要旨集ダウンロード(PDF, 15.4MB)

事前参加申込みは10月10日までですが,当日参加も受け付けますので,ぜひご参加頂ければ幸いです.

http://g-ever.org/ja/symposium/symposium2.html     (詳細情報はこちら)

上記の講演要旨集は “PERSONAL USE ONLY.”です. もしこれらの中の図や本文,写真等をプレゼン,授業,出版物等でご利用になられたい場合は,必ず著者に連絡の上,承認をとるようにお願いいたします.著者への連絡先が不明な場合は,ご連絡頂ければ幸いです.

2nd G-EVER International Symposium Program is available 第2回G-EVER国際シンポジウムのプログラム公開

2nd G-EVER International Symposium and the 1st IUGS&SCJ International Workshop Program (Oct. 19 and 20, 2013 in Sendai, Tohoku, Japan) is now available

http://g-ever.org/en/symposium/symposium2.html

The abstract submission deadline is Aug. 20. Please attend the symposium.

第2回G-EVER国際シンポジウムのプログラムを公開しました.

http://g-ever.org/ja/symposium/symposium2.html

一般のポスター発表の講演要旨提出締切は8月20日(火)です.ぜひご参加下さい.